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コウホネの基本情報
■ 基本データ
- 和名：コウホネ（河骨、川骨、萍蓬草 など）
- 学名：Nuphar japonica DC.（1821年）
- 分類：
- 界：植物界 (Plantae)
- 目：スイレン目 (Nymphaeales)
- 科：スイレン科 (Nymphaeaceae)
- 属：コウホネ属 (Nuphar)
- 種：コウホネ (N. japonica)
- 別名：カワホネ、センコツ、コッポウ、ヤマバス、タイコノブチ など
■ 特徴
- 形態：多年性の水草で、地下茎（根茎）は太く白く、泥中を横に這う。白骨のような見た目が名前の由来。
- 葉：
- 水上葉：厚く光沢のある濃緑色、基部は矢じり形。20–50cm程度。
- 浮水葉・沈水葉：薄くて膜質。流水では沈水葉のみの場合もある。
- 花期：6月〜10月
- 黄色のカップ状の花を1個ずつ水面上に咲かせる（直径3〜5cm）
- 萼片5枚、花弁多数、雄しべ多数、雌しべ1個（心皮9〜17個）
- 雌性先熟性を持つ（雌しべが先に成熟）
- 果実・種子：
- 液果、長さ3–6cm
- 果実内に多数の種子（約26〜130個）、長径5〜6mmの倒卵形
■ 分布・生育環境
- 分布：日本固有種とされる（北海道～九州）。韓国・沿海州の報告例もあるが疑問視。
- 環境：浅い池、沼、河川、水路などの泥深い場所に生育
■ 絶滅危惧指定（2022年時点）
- 全国的には絶滅危惧種ではないが、多くの都道府県で指定あり。
- 絶滅危惧I類：千葉・神奈川・愛知・兵庫・徳島・熊本
- 絶滅危惧II類：東京・栃木・大阪・香川・福岡 など
- 準絶滅危惧種：岩手・埼玉・滋賀・鳥取 など
■ 人との関わり
生薬
- 地下茎を乾燥させたものは「川骨（せんこつ）」とよばれ、日本薬局方に収録。
- 効能：鎮咳、去痰、利尿、消炎、止血、浄血、強壮、解熱
- 利用例：調栄湯、治打撲一方などの漢方薬
- 主成分：ヌファリジン、ヌファラミン（アルカロイド）
食用
- アイヌ民族は「カパト」と呼び、アク抜きして乾燥保存。汁の実などに用いた。
- 地名由来：北海道の「樺戸（かばと）」郡名はこの植物名に由来。
鑑賞
- 庭園やアクアリウムで観賞用に栽培。
- 生け花にも使われる（特に抽水葉と花の組み合わせが好まれる）
家紋
- 葉をモチーフにした家紋が複数存在。
- 「丸輪に一河骨」「三つ河骨」など
文化・俳句
- 季語：夏
- 俳句例： 河骨の 終にひらかぬ 花盛り（山口素堂）
河骨の 金鈴ふるふ 流れかな（川端茅舎）
■ 種内変種・雑種
種内分類群
- ナガバコウホネ (N. japonica var. stenophylla)：沈水葉が細長い
- ベニコウホネ (N. japonica f. rubrotincta)：花の萼や雄しべが赤味を帯びる園芸品種
雑種例
- ナガレコウホネ：シモツケコウホネとの雑種（栃木）
- ホッカイコウホネ：ネムロコウホネとの雑種（北海道）
- サイジョウコウホネ：オグラコウホネとの雑種（広島・佐賀など）
コウホネの花言葉
崇高
秘められた愛情
その恋は危険
出典：「すてきな花言葉と花の図鑑」川崎景介
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コウホネの写真
撮影 2025.8.29
静岡県 森町
ちょっと不思議な植物を見つけました💡
公園のため池に見たことのない花が
咲いていたので嬉しくなりました🤭
最初はスイレンとかハスとかの
仲間かなぁくらいでしたが
調べたらコウホネという植物でした🌿
水辺の近くにあった花の中を覗いたら
不思議な中心部にワクワクしました💡
赤い花が咲いて、だんだん黄色に
なっていくような変化があるようです🌸
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