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ハナショウブの基本情報
■ 概要
ハナショウブ（Iris ensata var. ensata）はアヤメ科アヤメ属の多年草で、日本の原種「ノハナショウブ」から改良された園芸植物です。湿地を好み、6月頃に開花します。花色や模様のバリエーションが豊富で、5,000種以上の品種が存在します。
■ 特徴
- 分類：アヤメ科アヤメ属
- 学名：Iris ensata Thunb. var. ensata
- 別名：ハナアヤメ、I. kaempferi（旧名）
- 花期：6月頃
- 花色：白、紫、桃、青、黄など（覆輪、絞りなども含む）
- 見分け方：花弁の付け根に黄色の筋（アヤメは網目模様、カキツバタは白い筋）
- 葉の幅：アヤメとカキツバタの中間程度
■ 系統（伝統品種群）
ハナショウブは以下の4系統に分類されます。
| 系統名 | 特徴 |
|---|---|
| 江戸系 | 江戸時代中期から盛んに栽培。堀切・葛飾が名所。代表的な育種家に「菖翁」松平定朝。品種数が多く、大船系としても発展。 |
| 伊勢系 | 三重県松阪市中心。鉢植えで室内鑑賞向け。三井高利など江戸との交流で発展。 |
| 肥後系 | 熊本を中心とした室内鑑賞向けの系統。肥後六花の一つ。細川藩主が起源。 |
| 長井古種 | 山形県長井市。江戸中期以前の原種に近く、江戸系の影響を受けていないとされる。34種が確認、13品種が天然記念物。 |
近年では長井系と呼ばれる交配系統や、外国系・キハナショウブなどの新系統も誕生。
■ 名称に関する注意
- 「アヤメ」と「ハナショウブ」は区別されるが、文化的には広義のアヤメとして扱われることが多い。
- 「ショウブ」と略すと、ショウブ科（アヤメ科とは別）の植物を指すことがあり、混同に注意。
■ 自治体の花（例）
- 都道府県：三重県（1969年指定）
- 市区町村：渋谷区、葛飾区、長井市、潮来市、佐倉市、堺市、浜松市 など多数
■ 名所（例）※ハナショウブを含む施設
- 【東京】堀切菖蒲園、水元公園、明治神宮御苑
- 【山形】長井あやめ公園（長井古種の自生地）
- 【茨城】水郷潮来あやめ園（500種100万株）
- 【静岡】加茂荘花鳥園（1,500種100万株）、はままつフラワーパーク
- 【大阪】城北公園（500種100万本）
- 【奈良】花の郷滝谷花しょうぶ園（600種100万本）
■ 文化的背景・栽培史
- 江戸時代には浮世絵の題材にもなるほどの人気。
- 各地で独自に品種改良が行われ、地方色豊かな系統が成立。
- 現代では全国各地で「花しょうぶまつり」が開催されている。
ハナショウブの花言葉
優しい心
優雅
心意気
花言葉は梅雨時に開花する艶やかな花姿に由来します。
出典：「すてきな花言葉と花の図鑑」川崎景介
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「５月８日」の誕生花
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出典：「366日の美しい誕生花」
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ハナショウブの写真
撮影 2023.6.21
静岡県 袋井市
ハナショウブが綺麗に咲いています🌸
里山を背景に点在する景色が素敵ですよね🍃
付け根の黄、花びらの白、縁取りの紫と
この配色がとても好きです☺️
花は大きくて、見応えもありました👀
紫色の筋が入る品種は迫力が増しますね🪻
皆さん、「アヤメ」「カキツバタ」との
見分けって自信がありますか❓
実は「花の付け根」を見れば
誰でも自信をもって見分けられるんです💡
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