
ホトケノザの魅力を
美しい写真で伝えたい!

SNSで注目される写真を
スマホで撮ってみたい!
カメラ初心者~中級者の人に向けた内容となります。カメラの難しい撮影技術や専門用語はこの記事では取り扱いません。今日からすぐに実践できるホトケノザの撮り方を、誰でも簡単に真似できる5つのポイントに絞ってお伝えします。「スマホ」や「コンパクトなデジカメ」でも、とても美しい花の写真が撮れます!
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身近な花の美しさを伝えたくて、これまでに300種類以上の植物を撮り続けてきました。
「初めてのカメラとして最適」
趣味としてカメラ購入を考えているけど、どんなカメラが良いんだろう。高価なカメラは予算オーバーで手が届かない。そんな方に高級カメラにも負けないくらいの美しい花の写真が撮れる機種をご紹介します。私自身が実際に4,000枚以上の撮影をしてきた経験から自信を持っておすすめする機種です。
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【初心者向け】ホトケノザの撮り方|美しい写真の5つのコツ
早春のまだ寒い時期にホトケノザが咲き始めます。一般的な開花時期は3月~5月ですが、我が家の近く(静岡県西部)では2月には咲き始めています。花の大きさ(長さ)は2cm程度と小さく、意識して探さないと見落としてしまうほど控えめな花です。咲いているのは、河川敷や野原、ちょっとした空き地などで、力強く生きている野草です。私はホトケノザを撮るのが大好きです。それは花の形状が非常に個性的で、写真に撮ると「こんな花をしていたんだぁ」と驚きがあるからです。そんな控えめだけど個性的な魅力のあるホトケノザの写真を撮ってみましょう!
まず、こちらの写真をご覧ください。


ホトケノザの全体写真だけど
もっと魅力的に撮れない❓
空き地でホトケノザの花を見つけたので、しゃがみ込んで撮ってみました。この写真には、花・葉・茎などのすべての部分が、ほぼ均等に入っています。このような撮り方は観察のための写真としては良いのかもしれません。ただ「ホトケノザの魅力を伝える」という意味では、もっと工夫することが出来ます。せっかく個性的な形をしている花を持つ植物ですから、そこを引き出すような写真にしてみましょう。意識すれば簡単にできる5つのコツを紹介させていただきます。私が撮ったホトケノザの写真を例として、実際の撮影での経験をもとにお伝えします。
花の個性を引き出す!ホトケノザのクローズアップ撮影術

ホトケノザの花って
不思議な形をしているね!

初めて見たけど、ビックリ!
この花を綺麗に撮ってみたいな。
→ 小さな花に思い切ってクローズアップ!
ホトケノザの花に近寄ってじっくり見てみたことはあるでしょうか❓実はとても不思議で魅力的な花なんですよ。茎の先端に、細長く立ち上がったように咲き、花の前方へ舌のような花びらを伸ばしています。さらにじっくり観察すると花の最上部にはうぶ毛、その内側には花粉があります。小さな花の細部に着目すると、ホトケノザの魅力が何倍にも感じられて楽しいです。ぜひ、クローズアップして花の細部の不思議な魅力を写真で切り取ってみて下さい。肉眼では観察しづらい世界を表現できるのは撮影の醍醐味の1つです。
[例1]

[例2]

< 撮り方のコツは3つ >
[被写体]
真上に1~2個だけ花をつけている
[構図]
斜め上・正面からの花を大きく入れる
[撮影方法]
風が止んだ時にピントを確実に合わせる
① 被写体
「真上に1~2個だけ花をつけている」。このような花を見つけてみましょう。ホトケノザは花を茎の先に放射状に咲かせます。そのため横・斜め上・真上と花によって角度が違います。その中で「真上」に向かって花を伸ばしている花が撮りやすいです。また、1本の茎の先に複数の花を咲かせますが、花は1~2個程度の少数の花を咲かせているものを選びましょう。今回は被写体として1個または2個の花を撮るので、近くに多くの花があるとクローズアップで撮影しにくいです。さらに被写体以外の花が写り込むことを避ける意味もあります。
② 構図
「斜め上・正面から見た被写体を大きく入れる」。「例1」のように花の正面の斜め上から撮るのが、1番ホトケノザの花の形も分かりやすいです。花の形が分かることで、全体の形や色合いの魅力も伝わります。大きく中心に置く構図にしましょう。または、「例2」のように真正面撮ることで、より花の不思議さを表現するのも良いですね。全体の形が分からないので、写真を見る人に「これって何なの❓」という好奇心を持ってもらうには良い構図です。どちらにしても小さな花を大きく写真に撮り、肉眼では見えない構図としましょう。
③ 撮影方法
「風が止んだ時にピントを確実に合わせる」。クローズアップして写真撮影をする場合に、気になることは風です。風で被写体が揺れるとブレた写真になります。これが小さな花を大きくクローズアップ撮影する今回のような場合は、ほんの少しの風でも影響が出ます。風がないときを狙って被写体のホトケノザの花にピントを合わせることが必要です。また、ホトケノザは縦に細長く、前方にも花びらを伸ばしているため、どこにピントを合わせるかで印象も変わります。具体的には「例2」では細長く立ち上がった花が後ろに写り、前方に伸びた花びらが手前にあります。例では後方にピントを合わせていますが、撮りたい写真のイメージでは前方の花びらにピントを合わせても良いです。自分が撮りたいイメージに合わせてピントを合わせましょう。風に揺れる小さな花に確実にピントを合わせるのは1回では難しいです。私は何度もチャレンジして、やっと良い写真が撮れます。
ホトケノザの不思議なシルエット!細部の毛の撮り方

花のてっぺんにあるうぶ毛が
何とも可愛らしいね!

ホントだね!
髪の毛みたいで面白い!
→ 花のうぶ毛もチャームポイントです!
ホトケノザの花にクローズアップすると、花のてっぺんがうぶ毛のような細かい毛に覆われていることに気づきます。何か髪の毛が生えているような、坊主頭にツンツンと毛が生えだしたような、とってもチャーミングにも見える特徴になります。このチャームポイントを生かした写真を撮影してみましょう!
[例3]

[例4]

< 撮り方のコツは3つ >
[被写体]
少数の花が綺麗に並ぶ
[構図]
背景を落ち着いた色にする
[撮影方法]
柔らかい光で繊細な被写体を写す
① 被写体
「少数の花が綺麗に並ぶ」被写体を探してみて下さい。「例3」は単体、「例4」は3つの花が並んでいます。うぶ毛へのクローズアップを考えると、3つくらいまでが限界ではないでしょうか。綺麗に並び、うぶ毛が良く見えるものを選んでみてください。
② 構図
「背景を落ち着いた色にする」ことを意識してほしいです。被写体の主役はうぶ毛という繊細な細部です。このように繊細なものを撮るときには、いつも以上に背景を控えめにすることが必要です。例の2つの写真では背景は葉っぱの落ち着いた緑色となっています。これなら紫が目立つようになります。同系色の背景も被写体を目立たせる意味では避けるべきです。例えば他の花の紫色などです。
③ 撮影方法
「柔らかい光で繊細な被写体を写す」ということをしてみてください。快晴の日中のように明るく強い光を浴びている場合には、ホトケノザの繊細なうぶ毛はうまく写りません。朝夕や薄曇りのときの日差しなど、柔らかい光が繊細な部分を表現するためには必要です。例の2つの写真は曇りの日に撮影しています。そのため、うぶ毛部分も綺麗に写せています。暗さもそんなに感じないと思います。
背景を活かして魅力倍増!ホトケノザの群生を撮るコツ

ホトケノザって良く見ると
たくさんの花を咲かせているね。

賑やかな花々を
写真で表現してみたい!
→ 多くの花を背景に取り入れましょう!
小さなホトケノザの花に注目すると、近くに思いのほか多くの花を咲かせていることに気づくと思います。野草の生命力を感じますよね。そんな生命力を写真に収めたい、賑やかな春の風景を写真に表現したいという気持ちになります。そういう場合は背景を工夫してみてください。よく主役の被写体には注目するけど、背景はあまり気にしてこなかったという人もいます。それはすごくもったいないことで背景にこだわると写真の幅が広がりますよ。
[例5]

< 撮り方のコツは3つ >
[被写体]
主役の後ろに多くの花が咲く
[構図]
主役を手前、取り囲むように周囲の花
[撮影方法]
風を感じながらシャッターを押す
① 被写体
「主役の後ろに多くの花が咲く」。このような場所を探してみて下さい。順序としてはホトケノザの咲いている場所の中で花が密集して咲いているところを見つける。その後にそこの花の中で主役に相応しい花を選ぶ。さらにその背後に多くの花が見えるか確認するという流れです。
② 構図
「主役を手前、取り囲むように周囲の花」このような構図にしてほしいです。「例5」を見てもらうと、主役の花は写真の半分より少し下の手前に配置しています。その後ろに背景として多くの花が写り込む構図となります。ポイントは主役の花に背景の花の紫色が重ならないようにすることです。少し間を開けることで主役の花が引き立ちます。
③ 撮影方法
「風を感じながらシャッターを押す」ということを意識してみてください。風がない日であれば花が動くことはありませんが、完全に風が吹いていない日はほどんどありません。そのためホトケノザの被写体の主役と背景の多くの花は風を受けて動いています。そんなときにはカメラを構えて風で動く花を見ながら最高の構図となる一瞬を待ちましょう。自分が動くのではなく、待つという意識を持って撮影してみるとうまくいくと思います。
光で輝く紫色の魔法!透ける花びらの撮影テクニック

ホトケノザの紫色って
すごく綺麗だよね!

光に透けそうな花びらだけど
輝く花びらに挑戦してみたいな!
→ 光で紫に輝くホトケノザの美しさ!
ホトケノザの花びらを近くで見ると、花びらが薄く透けるような紫色をしていることが分かります。この透ける花びらを光で輝かせて撮ったら、とても素敵な写真になると思いませんか❓ 撮影する日が快晴だった場合には、ぜひチャレンジしてみてほしい写真です。私は光に透けそうな花びらを見ると必ずやってみる撮り方ですが、ホトケノザの紫の輝きも素晴らしいですよ。これからご紹介しますね!
[例6]

[例7]

< 撮り方のコツは3つ >
[被写体]
長い茎の花で、後ろに青空がある
[構図]
輝く紫を中心、背景は青空
[撮影方法]
光を意識して角度を微調整
① 被写体
「長い茎の花で、後ろに青空がある」ということを意識して探してもらいたいです。「長い茎」というのは、カメラを花の下から構えるスペースを確保するために必要です。光を浴びた花びらを撮るには、基本的に下からの撮影となります。光が花びらの表面に当たって輝き、それを反対側から逆光で写すためです。そのため下からもぐり込んで写すには、高いところに花がないといけないです。また「後ろに青空がある」というのは、背景に電線などが写り込むことは避けたいこと、紫の輝きには爽やかな青空がベストだということからです。
② 構図
「輝く紫を中心、背景は青空」。光で輝く紫色の花びらを中心に置いてください。その引き立て役として背景には青空を配置すると爽やかな写真となります。2つの例の写真でも、真っ青で爽やかな青空を背景としています。写真の背景一面が青空ということは必要ありませんが、少なくとも輝く紫色の花びらの周りについては青空の背景としてください。主役が引き立ちます。
③ 撮影方法
「光を意識して角度を微調整」してみてください。この写真の主役は輝く花びらですが、同時に光も主役となります。光はカメラの角度によって変化したり、被写体のホトケノザが風で揺れれば当然変化します。繊細な光が一番綺麗にホトケノザの紫を照らしてくれる瞬間を狙ってシャッターを切ってください。撮れた写真が綺麗な紫色に輝いていたら成功です。
花だけじゃない!ホトケノザの葉っぱの美しさを切り取る方法

ホトケノザの葉っぱって
特徴的な形だよね!

花も綺麗で良いんだけど
葉っぱもうまく撮りたい!
→ 野草の魅力は葉っぱに隠されている!
野草って、原っぱで風に吹かれても、足で踏まれても、力強く育つ姿が素敵ですよね。私はそんな野草を応援する意味でも綺麗に撮ってあげたいと思っています。野草の花は素敵ですが、その生命力を写真で表現するということについては、葉っぱを撮影してみてはいかがでしょうか。ホトケノザの葉っぱは特徴的な形をしており、茎に何段も階層を作っているようです。グングンと中心から若い葉が育つ姿はホトケノザが力強く生きているということを示しています。
[例8]

[例9]

< 撮り方のコツは3つ >
[被写体]
虫が付いていない綺麗な若葉
[構図]
光・動きを意識して大きく入れる
[撮影方法]
写真のイメージに合う光を使う
① 被写体
「虫が付いていない綺麗な若葉」を探してみて下さい。野草ですので仕方ないことですがアブラムシなどの虫がついていることがあります。自然の営みの一部ですが、植物を写す写真撮影ではホトケノザという被写体のみを撮りたいです。また、葉にも成長した後の葉や、若い葉など違いがあります。生命力というイメージを伝えるには若葉の方が向いていると思いますので、今回は綺麗な若葉を探してみてほしいです。
② 構図
「光・動きを意識して大きく入れる」ことを意識してみて下さい。「例8」では、明るい光を受けた若葉を横から見た構図となっています。「例9」では、成長中の若葉がこちらに向かって茎を伸ばして迫ってくるような構図となっています。生命力を表現する構図として、光を用いたものと動きを感じさせるものになります。どちらにしても主役の若葉を構図の中央に大きく入れるようにしてください。
③ 撮影方法
「写真のイメージに合う光を使う」ことを心がけるとイメージ通りの写真に仕上がります。一言で生命力といっても、「例8」は明るく元気に育つ様子ですが、これに対して「例9」は野草が地面から這いあがってくる力強さというイメージです。この違いを表現しているのは光の強弱の使い方にあります。簡単に伝えると表現したいイメージによって、明るい写真とするのか、暗めの写真とするのか、というのを偶然ではなく自分で決めるということです。光を意識してシャッターを切ってみて下さい。
スマホからステップアップ!本当におすすめのカメラとは?
冒頭でもお伝えしましたが、さらに上を目指したい方に、おすすめのカメラをご紹介します。今はスマホで撮っているけど、これから趣味としてカメラでの撮影を考えている方に参考にしてもらえます。何十万円もする高価なカメラに負けない、花を美しく撮れる機種となります。私自身が4,000枚以上を実際に撮影したカメラを自信を持っておすすめします。
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