見分けたい組み合わせを選ぶ
写真を見る前に押さえたいこと
花色や大きさは、光・生育環境・個体差で印象が変わります。花だけで決めず、葉の縁、花柄のつく位置、つぼみ、花後の実まで二つ以上の特徴を合わせてください。
ノカンゾウとヤブカンゾウの見分け方
開花前はよく似ていますが、花が開けば一重のノカンゾウと八重のヤブカンゾウという違いがはっきりします。つぼみと葉だけで急いで決めず、花の中心まで見るのが近道です。
最初に花が一重か八重かを確認し、次に花後の実を見ると整理しやすくなります。葉とつぼみは補助的な手がかりです。
タカサゴユリとテッポウユリの見分け方
どちらも白い筒状花ですが、葉の幅・花の外側・咲く時期を合わせると見分けやすくなります。交雑したシンテッポウユリなどもあるため、一つの特徴だけで断定しないことが大切です。
写真の掲載範囲:現在掲載しているオリジナル写真はタカサゴユリのみです。テッポウユリは、花の外側・葉・花期などの見分ける特徴を文章で案内しています。
白い花だけを正面から見ず、花の背面と葉が同時に写る角度で確認すると、三つの手がかりを一度に比べられます。
コムラサキとムラサキシキブの見分け方
紫の実だけを見ると迷いやすい二種です。最も安定した手がかりは、葉の鋸歯と実の柄がつく位置です。樹高や実の密集具合は個体差があるため、補助として使います。
写真の掲載範囲:現在掲載しているオリジナル写真はコムラサキのみです。ムラサキシキブは、葉の鋸歯・実の柄・樹形などの見分ける特徴を文章で案内しています。
実の数だけでは決めず、葉の縁を上から下まで見たあと、葉柄と果実の柄が出る位置を確かめると誤認を減らせます。
マメアサガオとホシアサガオの見分け方
小さな漏斗形の花がつるに咲くため混同しやすい二種です。まず花色と花の中心色を見て、次に花序の長さ、花柄の突起、実の形を確かめます。
花色は分かりやすい入口ですが、光や個体差で印象が変わります。花序と花柄まで見ると、写真からでも判断しやすくなります。
フジバカマと園芸種のフジバカマ類の見分け方
園芸店でフジバカマ名義で流通する株には複数の系統があります。葉の切れ込み・花色・由来表示を合わせ、野生系フジバカマとサワフジバカマなどの園芸系を整理します。
写真の掲載範囲:現在掲載しているオリジナル写真はサワフジバカマのみです。野生系のフジバカマやほかの園芸系統は、葉の切れ込み・花色・由来表示などの違いを文章で案内しています。
フジバカマ類は園芸流通名が入り組みます。花色だけで断定せず、株の上下で葉の形が変わる点と、入手時の名称を一緒に確認します。
さらに細部から確かめる
よくある質問
- Q写真一枚だけで花の名前を確定できますか?
- A
花の正面だけでは似て見えることがあります。葉の縁、花柄、つぼみ、実など、二つ以上の特徴が写る写真を合わせて確認すると精度が上がります。
- Q花が咲いていない時期でも見分けられますか?
- A
葉やつぼみ、実が決め手になる組み合わせもあります。ただしノカンゾウとヤブカンゾウのように、開花前は非常によく似るものは花が開くまで待つ方が確実です。
- Q園芸品種も同じ特徴で見分けられますか?
- A
交雑種や園芸品種には中間的な姿があります。フジバカマ類や白いユリ類は、葉と花の特徴に加えて、購入時のラベルや由来も確認してください。
特徴の根拠となる公的・専門資料
写真未掲載の比較対象を含む、葉・花・実・花期などの記述に対応する資料です。
- 国立環境研究所 侵入生物データベース「タカサゴユリ」
- 奈良教育大学「タカサゴユリ」
- 環境省 皇居外苑「北の丸公園のコムラサキ」
- 森林総合研究所 多摩森林科学園「ムラサキシキブ類の花」
- 東京都公園協会 植物多様性センター「フジバカマの災難」
- 国土交通省 木曽川下流河川事務所「フジバカマ」
植物には個体差や交雑による中間的な姿があります。名前を確かめる際は、一つの特徴だけでなく複数の部分を合わせてご覧ください。















