写真×情緒|小さな写真展 07
情熱は、強い色だけでなく、生き切ろうとする姿に宿ります。
一日を惜しまず開く大輪、夏空へ掲げる橙、雨の中を咲き上がる花穂、空色に隠れた静かな熱。ふくふくろうが撮影した花の中から、生命の力を感じる8枚を選びました。赤や橙だけに偏らず、伸びること、変わること、今日を咲き切ることまで情熱としてたどります。
情熱は、心の温度を自分の形へ変えること
一日花から夏の炎へ、伸びる花穂から涼しい色の内側へ。四つの章を、写真と言葉とともにめぐります。
01
一日を、惜しまず咲き切る
朝に開き、その日の光を受け止め、夕方には役目を終える一日花。限られた時間は弱さではなく、今を出し惜しみせず生きる力になります。白い大輪の中心に灯る赤と、夏空へ開く深紅から、時間の濃さを見つめます。
02
夏空へ、燃える色を掲げる
橙色の奥へ吸い込まれるようなノウゼンカズラと、斑点をまとって反り返るオニユリ。強い日差しを避けるのではなく、光を自分の色へ変えて咲く姿には、夏を生き切る迷いのなさがあります。
03
上へ、そして一段ずつ思いを運ぶ
茎を高く伸ばしながら咲き上がるタチアオイと、上から順に紫の小花をほどくリアトリス。情熱は一度に燃え上がるだけでなく、日々の積み重ねを一段ずつ花へ変える、持続する力でもあります。
04
涼しさと変化の奥にも、火を灯す
情熱は赤や橙だけのものではありません。空色の花に隠れた静かな熱と、紫から橙へ色を変える小さな実。外へ強く示さなくても、内側で変わらず灯り続ける思いがあります。
情熱は、燃え続けることより、何度でも咲こうとすること
花は強い日差しや雨を受けながら、その季節にできる形で咲きます。大きな炎のような瞬間も、静かに灯り続ける思いも、どちらも生きる力です。写真の中に見つけた温度を、次の一日へそっと持ち帰ってください。