クズの写真
クズの写真28枚。見どころを先に、残りの写真を続けてご覧いただけます。
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観察ごとの撮影記録
同じ植物でも、季節や場所によって違う表情を見せます。撮影した日の記録を、日付ごとに残しました。
2026年9月26日静岡県磐田市この日の記録を読む
2025年9月6日〜7日静岡県磐田市この日の記録を読む
撮影日が1日に確定している記録はその日を、1日まで絞れない記録は2日間の範囲で表示しています。
花の物語
植物分類
| 学名 | Pueraria montana var. lobata (Willd.) Maesen & S.M.Almeida ex Sanjappa & Predeep |
|---|---|
| 分類階級 | 変種 |
| 科・目 | マメ科(Fabaceae)・マメ目(Fabales) |
| この記事で扱う範囲 | 本記事の写真で扱うクズを変種階級で整理しています。園芸品種までは特定していません。 |
分類データと外部ID
Wikidata Q15198502 / GBIF 2977647 / Catalogue of Life CGCLG / Kew POWO
分類体系:APG IVを基礎にGBIF・Catalogue of Lifeで照合 確認日:2026年8月3日
クズは、秋の七草のひとつとして知られ、赤紫色の花房をつけるつる性植物です。大きな葉に隠れるように咲く花には甘い香りの印象もあり、力強いつる植物の中にある秋の情緒を感じさせます。
| 花の印象 | 赤紫の蝶形花、黄色い斑点、力強いつる |
| ゆかり | 秋の七草のひとつ |
| 名前の要点 | 大和国吉野の国栖に由来するという説が知られます |
| 花言葉 | 芯の強さ、活力、治癒など |
| 誕生花 | 9月13日、9月21日などの誕生花として知られます |
| 文学の芯 | 万葉集に詠まれた秋の七草の花 |
葉の陰に見つける、秋の花
クズは日本でも古くから身近な植物で、秋の七草のひとつとして知られます。花は葉の陰に隠れるように咲くことも多く、見つけたときの印象が強い花です。
つるの伸びは非常に旺盛で、景色を覆うほどの生命力があります。その力強さの中に、香り立つような赤紫の花穂が現れるところがクズの魅力です。
国栖の地名に重なる呼び名
クズの名には、奈良の国栖という地名に由来する説があります。筑波実験植物園はこの説と、クズカズラを短くした呼び方を紹介しています。
語源を一つに決めることはできませんが、根から得る葛粉や、つるから作る葛布を思うと、花の名の向こうに、植物を使って暮らした人々の手が見えてきます。
花言葉・誕生花
同じ月の花を見比べると、季節の雰囲気がより豊かに感じられます。9月の誕生花の写真素材もあわせてご覧ください。
花言葉には芯の強さ、活力などがあります。大きく伸びるつるの生命力と、秋に咲く濃い花色がよく似合う言葉です。
誕生花としては9月13日、9月21日などが知られます。秋へ向かう季節に、野の力強さを感じさせる花です。
花言葉と、写真に重なる余韻
歌に数えた名から、赤紫と黄色へ
歌に並ぶ「葛花」で立ち止まり、赤紫の中の黄色へ目を寄せます。葛布の話を読めば、花を支えるつるにも、人の暮らしとの長い関わりが重なります。古い言葉から、今写る花序の一つ一つへ。名前を知った花を、色と形でもう一度確かめてみます。
写真に重ねる余韻:赤紫と黄色が重なる花、先に集まるつぼみ、毛のある平たい緑のさや。近くで細部を見てから葉の間の花序へ戻ると、同じ植物にも異なる形が広がります。
写真×情緒|一枚から広がる花の余韻
一枚を見たあとの余韻
この花を見て、どんな気持ちになりましたか?
花を詠んだ言葉

万葉歌 / 山上憶良 / 『万葉集』巻8・1537、1538
名前を数えたら、一輪へ近づいて
原文(読み下し・二首)
秋の野に咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花葛花 なでしこの花
をみなへし また藤袴 朝顔の花
野の花を指折り数え、その名前を一つずつ挙げる二首です。名を知ることが、目の前の花を見つける楽しさにつながります。歌の「葛花」で少し立ち止まって、写真の赤紫や黄色へ。一覧の一語だった花が、色と形を持つ一輪に変わって見えてきます。
撮った日のこと
大きな葉の間の赤紫に目が留まり、真ん中の黄色を見たくて近づきました。花序の先にはつぼみ、下には開いた花。葉の上に落ちた一輪は、小さな蝶が休んでいるようにも見えました。昔の人もこの色に秋を感じたのかなと、秋の七草の歌を重ねた日の記録です。
2026年9月26日 / 静岡県磐田市 / 撮影記録から再構成 / この日の観察記録へ
まず黄色い部分を見つけて、その周囲の赤紫へ目を移してみてください。歌に並ぶ花のうち、次に実物や写真で確かめたくなるのはどの花でしょう。
作品と写真について
写真は磐田市で撮影したクズで、万葉歌の野を再現したものではありません。二首に登場する花名をすべて現代の同名の種へ一律に当てはめてはいません。落ちた花の描写は撮影記録の別カットに基づき、この一枚に写っているという意味ではありません。
二首の読み下しと作者を、万葉百科の巻8・1537、1538で照合しました。リンク先は花を列挙する二首目の1538です。空白と改行を補い、一首目と二首目の間を空けています。現代語の説明は当サイトで作成しています。
読みどころは鑑賞の一案です。文学原文の紹介は、写真の再利用やCCライセンスを許諾するものではありません。
野のつるから、掛川の葛布へ
静岡の掛川では、クズのつるの繊維を葛布に織ってきました。掛川市の紹介によれば、鎌倉時代には特産地として知られたとされ、江戸時代には東海道の宿場とともに広まり、裃や合羽の生地にも使われました。
暮らしが変わると、葛布は襖や壁紙へと役目を変えました。野に広がるつるが、旅人の品や住まいの一部になってきた歴史です。
赤紫の花を眺めたあと、その花を支えるつるへも思いを向けてみる。秋の七草の景色に、土地の手仕事が静かに重なります。
撮影するときの楽しみ方
撮影ポイントで見る一枚
- 赤紫の花弁と黄色の斑点にピントを置くと、クズの花の美しさが伝わります。
- 花穂の全体を入れると、下から上へ咲き進む流れが見えます。
- つぼみの毛や花序の質感も特徴なので、開花前の写真も価値があります。
- 葉が大きく背景が暗くなりやすいため、花に光が当たる角度を選ぶと色が沈みにくくなります。
実際の写真で見る撮影ポイント


花の接写では、赤紫と黄色の対比が強く出ています。クズは葉の勢いに目が行きがちですが、花だけを見ると非常に華やかです。
つぼみの写真を合わせると、咲く前から花穂に存在感があることが伝わります。秋の七草としての物語に、植物の成長の流れが加わります。
花の余韻
クズの花は、葉の勢いに比べると見つけにくいことがあります。だからこそ、花房を見つけたときには、秋の七草らしい赤紫の気配が強く印象に残ります。
写真では花房の色だけでなく、大きな葉やつるの存在感を少し入れると、クズらしい生命力が伝わります。古くから人の暮らしや歌に寄り添ってきた植物らしい、深い季節感のある花です。
撮影のコツを、もう少し詳しく。
花の色や光、背景のぼかし方を知ると、同じ一輪もぐっとやわらかく写せます。スマホ・マクロ・光で楽しむ花の撮り方は、花の撮り方ガイドにまとめています。
近くで見る花の造形
クズの細部図鑑
しべ・つぼみ・葉・茎・実など、花全体だけでは見えにくい部分を、実際に撮影した写真から選びました。小さな形や色の違いを、ゆっくり見比べてみてください。
写真は横に続きます。



写真でたどる花の時間
クズのつぼみ・花・つる・さやの比較
花穂のつぼみと開いた花、巻きつくつるに加え、2026年9月26日に撮った平たいさやを6枚で見比べます。つるはさやとは別の部分です。同じ花が実るまでを連続撮影した記録ではありません。
写真は横に続きます。
1若い花序
クズの若い花序が伸び始め、これから開く小花を内側に抱えています。
2つぼみ
クズの花弁が内側に収まり、開花前の輪郭を保っています。
3つぼみと花
上部の紫色のつぼみと、下部の黄色い斑のある花を見比べられます。
4開いた花
赤紫色の花びらが重なり、黄色い斑との対比がはっきり見えます。
5巻きつくつる
毛に覆われたつるが巻きついています。細長く見える部分は、種を包むさやではありません。

6毛に覆われた緑のさや
毛に覆われた平たいさやの接写。縁の毛や表面の水滴を写し、巻いたつるとは違う形を記録しました。
掲載写真は、記事内の実写から各段階が分かるものを選んでいます。同じ株を連続撮影した記録とは限らず、品種・天候・生育環境によって変化の進み方は異なります。
よくある質問
- Q
クズとはどんな植物ですか?
- A
マメ科のつる性多年草で、夏から秋にかけて藤を逆さにしたような赤紫の花を咲かせます。秋の七草のひとつとしても知られ、古くから和歌や季節感と結びついてきました。
- Q
クズという名前の由来は?
- A
葛粉の産地として知られた大和国の国栖に由来する説がよく知られています。植物名としての葛には、食文化だけでなく、つるが広がる野の風景も重なっています。
- Q
クズを撮影するときの見どころは?
- A
花房は葉の陰に隠れやすいため、葉を少しよけるような角度や、斜めから差す光を探すと赤紫がきれいに出ます。風で葉裏が見える瞬間を入れると、クズらしい動きも写ります。
- Q
クズの写真は商用利用できますか?
- A
このページの無料写真はWeb掲載や資料作成に利用できます。季節紹介や秋の七草の素材として使う場合は、花と葉の両方が写る写真が扱いやすいです。
この記事の参考資料
植物名・学名・分類、名前の由来や花言葉を確認するときに参照した資料です。
学名・分類・植物の同一性
- Royal Botanic Gardens, Kew:Plants of the World Online: Pueraria montana var. lobata
- GBIF Secretariat:GBIF Species: Pueraria montana var. lobata (Willd.) Maesen & S.M.Almeida ex Sanjappa & Predeep
- Catalogue of Life: Pueraria montana var. lobata
- Wikidata:クズ (Q15198502)
- Wikipedia日本語版:クズ
花言葉には公的な統一基準がなく、資料・地域・時代によって表現が異なる場合があります。本文では複数の資料を照合し、断定を避けて紹介しています。撮影時の見どころと写真説明は、私が撮影した写真と観察記録に基づいています。
参照日:2026年8月4日
今回の写真を見比べるポイント
花を正面から写すと黄色い斑が目立ち、横からでは花びらの重なりと毛のあるつぼみを見られます。花序全体の写真を一枚残してから細部へ近づくと、どの部分を写したかも伝わりやすくなります。さやは平たい面と縁の毛に、つるは曲がる線に注目してみてください。
Kewの植物データベースでは、クズを Pueraria montana var. lobata の変種階級で受容し、Pueraria lobata を同じ分類群の異名として掲載しています。このページもその扱いにそろえています。
環境省のアクティブ・レンジャー日記でも、クズは秋の七草のひとつとして紹介されています。今回の赤紫の花、毛のあるさや、若いつるは2026年9月26日の撮影観察です。写真に写った姿と、資料で確認した一般的な説明を分けて記しています。
参考資料:Royal Botanic Gardens, Kew:Pueraria montana var. lobata/環境省東北地方環境事務所:立秋過ぎて。。(確認:2026年10月3日)。
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最後までお読みいただき
ありがとうございました。










